
令和7年10月から活動する古林隊員。
着任から約4か月の活動について、力を入れた業務や今後の展望を語っていただきました(令和8年2月末時点)。
古林 いづみ(こばやし いづみ)
| 出身 | 東京都 |
| 活動開始 | 令和7年10月 |
| 活動テーマ | 山間地域に新たな保育環境をつくる業務 |
| 主な業務 | ・山間地域に新たな保育環境をつくる |
理想と現実のはざまで悩んだ日々

人口そのものが減っている山間地域特有の課題に、「保育」という切り口で向き合うのが私のミッションです。
日光に来るにあたって、「保育」や「マネジメント」という内容には抵抗はありませんでした。
しかし、着任してすぐに理想と現実のギャップに直面しました。
山間地の「保育」という課題に向き合うには、「そもそも子どもはどこに?」という冷静な視点が必要でした。
まずは現場を知ること、ミッションが生まれた背景を理解すること。
あらゆる行動を起こしましたが、解決に結びつくヒントにはなかなかたどり着けません。
着任から1か月が過ぎたころ、一つの問題が見えてきました。
このミッションは「保育」と「託児」の違いをはっきりさせていなかったのです。
「保育」は、保育に欠ける要件がある家庭が利用でき、子どもの発達・発育を支える保育士が必要です。
一方「託児」は、子どもを一定時間お預かりするサービスで、基本的に資格は不要です。
ミッションの背景にあった「保育ママ制度の活用」も、保育士等の資格が求められます。
設備や人材確保には大きな費用がかかり、日光市の求める理想的な仕組みとはマッチしない方法でした。

リアルな声を聞く
では、どんな方法なら山間地に合った新しい仕組みをつくれるのか。
その答えにたどり着く後押しとなったのは、実際に山間地に住む子育て家庭の「声」でした。
私は「アドボカシー」という技法を学んでいます。
簡単に言うと「代弁する」ことです。
特に届きにくい立場の人の声に耳を傾けるという視点は、保育や子育て支援の現場で常に持ち続けてきました。
ただやみくもに「山間地の住民の声」といっても、立場が違えば思いも異なります。
私にとって必要だったのは、山間地に住む数少ない「子育て家庭のリアルな声」でした。
日頃から山間地域で活動している集落支援員さんや保健師さんに、現地の子育て家庭の声を代弁していただきました。
その結果、お母さんたちが求めていたのは「送迎」と「託児」であることがわかったのです。

シン・保育体制‼
そして来年度から、「山間地の新しい保育体制」が「出張保育」のかたちで試行されることが決まりました。
山間地を拠点ととらえ、市街地(今市地区)にある「地域子育て支援拠点センター」の活動を山間地に出張しておこなう。
この提案が課内での賛同を得ることができました。
託児のサービスも含まれます。
さらに、子育て家庭の行き来が増えることで、山間地に住む高齢者にも元気を届けられるという相乗効果も見込んでいます。

これからの活動について
日光市の子育て環境は、もっと良くなる可能性を秘めていると感じています。
保育園や学校、病院が少なくなるなかでも「人とのつながり」を求めるお母さんたちの声を聞くたびに、その思いは強くなります。
日光市内で子育て支援に携わっている団体や個人の方は、皆さん熱い思いをお持ちです。
その方々をつなぎ、子育て家庭が恩恵を受けられる環境をつくっていきたい。
それが今、もっとも力を入れたいことです。
今後はミッションの解釈を広げ、日光市全体の子育ての課題にも目を向けていく考えです。
SNSでの発信を見てくださる方も増えてきました。
情報と人との架け橋になるような活動を続けてまいります。
関連サイト・SNS
Instagram: @nikko_de_kosodate(日光で子育て)

