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「日光で暮らす人を増やしたい」 沼田英治隊員 R6年度の活動報告

令和6年4月から活動する沼田隊員。
1年の活動の振り返りとして、力を入れた業務や今後について、自由に語っていただきました(令和7年1月末時点)。

沼田 英治(ぬまた ひではる)

出身茨城県
活動開始令和6年4月
活動テーマ移住・定住促進業務(移住コーディネーター)
主な業務・移住セミナー、移住相談窓口
・移住サイト「日光暮らし」等による情報発信
・移住者交流会の企画・立案

1.初年度で力を入れた「日光市移住サイトの改修 」

日光市移住サイト「日光暮らし」

着任してすぐに取り組んだ活動は、日光市移住サイト「日光暮らし」の改修です。

ホームページのデザインや建付けはスタイリッシュな感じでした。

しかしコンテンツは多いのですが、移住者の自分が移住を検討する当事者目線で見たとき、『欲しい情報になかなかたどり着かない』など、分かりづらいものでした。

例えば、移住希望者として気になる「先輩移住者の声」のコンテンツでは、移住者の名前があります。
ですが、いつ、どこから移住したか、何をしている方か、ページを開かないと分からない等々「素敵なデザインなのにもったいない」という感じだったのです。

掲載情報の精査

まず取り組んだのは、不要な情報の削除です。

数年前の移住イベント、過去情報は削除し、インタビュー記事では、「いつ」「どこから」来て「何をしている」方なのかを表示し、既に日光市から転出された方がいないか照会作業を行いました。

移住に関する支援策はたくさんありますが、各コンテンツ内にバラバラに配置されていたので、「支援メニュー」を新設して関連情報をまとめ、移住検討者、移住してきたばかりの方のニーズに添うように改修しました。

オンライン問合せの設置

logoフォームというツールを使って、移住相談や補助金制度のオンライン問合せを、ホームページ内から365日24時間受付可能となる機能を追加しました。

今後、ホームページはマイナーチェンジをしていきながら、特に移住者の方のインタビューを更新していきたいです。

2.移住相談の課題から企画した交流会

日光市は広域であり市民窓口が各地域にあること、また個人情報の関係により、転入手続きに来庁した方が「移住が目的」であるかの確認は容易ではありません。

転入者に記入してもらう「アンケート」の回答率は2割程度

さらに、例えば窓口に来た方が日光市出身であればUターン者とわかりますが、配偶者などの情報は取得できません。

これ以上は行政としては難しいとのこと。

これはどこの自治体もそのようです。

移住担当者も「移住相談件数は捉えていても、全ての移住者数は捉えられていない」とのこと。

うーん。これは困りました。

移住者を増やす目標を立てても、実態を捉え切れていないのはもったいない。

日光でお店を開店させた方が成功して地域に溶け込んでいる一方で、人知れず日光を出ていった人もいて、空き店舗も目の当りしたことも。

理由はさまざまでしょうが、移住された方に対して何かしらアフターケアができる仕掛けがあれば、もしかしたら…という気がしてなりません。

だからこそ、移住者同士のコミュニティづくりが重要だと思い、「移住者交流会」を企画しました。

ゆるい集まりで先輩移住者と情報を共有したり、困りごとや悩みを語り合ったり、交友関係を広げたいと思う方は多いはずです。

何より自分もそうですから。

移住者交流会には、地域のキーパーソンも入ってもらうことがベストです。

そんな活動を2年目にできればと思います。

3.「移住相談」のやりがい

移住フェアや市役所窓口での相談で、さまざまな情報を必要とする方とお話をしてきました。

漠然と移住を考えている方、地域を絞って移住を具体的に実施しようと動いているご夫婦など、情報のニーズは多種多様です。

移住相談では、まずは相談者の聴きたいことを引きだし、それに寄り添う姿勢で応対しないと信頼関係は築けません

一方的に情報を提供しすぎると、恐らくその後我々には相談はしたくなくなってしまうと思います。
人生の岐路にお力添えするのですから、丁寧に対応したいです。

相談の最後に「色々分かったよ。ありがとう。」といった声を聞くと嬉しくやりがいも感じます。


現在、ご相談を受けているご夫婦の移住がもし実現できれば、自分としても達成感を得られると思っています!

4.来年度にむけて

1年目は手探りでした。

まずはデスクワークの日々。
行政の支援制度や情報発信の方法を学びました。

県が主体として、他市町の協力隊や移住定住業務担当と意見を交わす機会も実施してもらえたのは勉強になりました。

市町の規模によりやることが異なるのが良く分かりました。

日光はインバウンド以外にも多くの方が訪れます。

その中には日光が好きで何度も訪れる方も多いのです。
移住相談の方との会話からも「観光客の中にも移住検討者がいる」ことがわかりました。

2年目は、観光客の集まる東武線の駅や道の駅などで「移住相談」のブースを出したいと提案しています。

自分は『世界遺産日光で暮らす』「非日常」を満喫しています。

そうした方を1人でも増やせればと思っています!

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