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日光市 地域振興課

  

足尾地域 生活史聞き取り事業

日光市足尾地域生活史聞き取り事業(平成25年度~令和2年度)

日光市足尾地域の地域おこし協力隊は、平成25年度から、生活史の聞き取り事業を行ってきました。
この事業は、明治~昭和の生活を記録する資料が決して多くない足尾地域において、当時の生活を知る地域住民の皆さんの「記憶」を地域の資源として冊子にまとめ、後世に残すものです。
同じ時代を生きた方々だけでなく、現在の足尾地域しか知らない方々に、当時の足尾のことを知っていただき、関心を持っていただければと思います。

聞き取りの内容の一部は、文字資料化したり、冊子や映像にまとめています。このページで冊子や映像を紹介していますので、ご覧いただけたら幸いです。

 

編集者より

協力隊OG・志村春海(「ごめんください、足尾のこと教えてください!」その1・その2)

元地域おこし協力隊の志村です。私は、平成25年度~平成27年度まで足尾地域で地域おこし協力隊として活動し、生活史の聞き取りを行ってきました。聞き取りでは、「多様な視点をできるだけそのまま集めること」を大切にしてきました。中には疑問を持たれたり、記憶違いの部分もあるかもしれませんが、目の前で語られた“人それぞれの生き方や想い”も、足尾の一つの姿であると考えています。

私は、その聞き取りを「ごめんください、足尾のこと教えてください!」その1、その2にまとめました。

協力隊OB・中山貴仁(「ごめんください、足尾のこと教えてください!その3~商店・映画館・芸者のこと~」)

元地域おこし協力隊の中山です。私は、平成29年度に足尾地域で地域おこし協力隊として着任し、元地域おこし協力隊の志村さんが行っていた「足尾地域生活史聞き取り事業」を継続して行いました。そして着任して2年目の平成30年度には「ごめんください、足尾のこと教えてください!その3~商店・映画館・芸者のこと~」としてまとめ、発行しました。

「多様な視点をできるだけそのまま集める」という、聞き取り調査を行う上でのスタンスは変えずに、足尾地域以外の方にも読んでいただけるように、わかりやすさを重視して、冊子にまとめました。

①冊子シリーズ

昭和の生活を知る住民の方に伺ったお話の一部をまとめ、冊子「ごめんください、足尾のこと教えてください!」を発行しました。
昭和の生活を記録する資料が多くない足尾地域において、当時の生活を知る皆さんの「記憶」を地域の資源として残すものです。

同じ時代を生きた方々だけでなく、現在の足尾地域しか知らない方々に、当時の足尾のことを知っていただき、よりいっそう「足尾」のことを好きになってほしいと思います。

制作

  • 日光市足尾行政センター地域振興・防災係
  • 日光市足尾地域おこし協力隊

1.「ごめんください、足尾のこと教えてください!-地域おこし協力隊による聞き取り抜粋集2014-」

[足尾銅山といえば…」と、まずは聞きたくなるような疑問に関係する内容を抜粋。

【内容】

Q1.チョリチョリって、どういう意味ですか?
Q2.坑内ってどんな場所なのですか?
Q3.社宅の暮らしって、どんな生活だったのですか?
Q4.戦時中、外国の人とどんなやり取りがありましたか?
Q5.キラキラした石、見つけたのですが……

「ごめんください、足尾のこと教えてください!2014」(PDF:35,670KB)(2015年3月30日発行A5サイズ全64頁)

2.「ごめんください、足尾のこと教えてください!その2-地域おこし協力隊による聞き取り抜粋集2015-」

足尾になくてはならない「治山」「閉山」の2つをテーマに絞った続編。

【内容】

Q6.松木ではどんなことをしたんですか?
Q7.“閉山”ってどういうことだったのですか?

「ごめんください、足尾のこと教えてください!2015」(PDF:9,663KB)(2016年2月11日A5サイズ全64頁)

3.「「ごめんください、足尾のこと教えてください!その3~商店・映画館・芸者のこと~」

昭和初期の足尾の繁華街に焦点を当てた第3弾。その当時の商店の様子がわかる商店マップを掲載し、冊子を見ながら、街歩きをできるようにしました。

【内容】

第1章.鉱山町の生活
第2章.常盤通り
第3章.昭和通り
第4章.赤沢の花町

「ごめんください、足尾のこと教えてください!その3」(PDF:24,696KB)(2019年2月21日A5サイズ全85頁)

②映像シリーズ

「昭和50年代の足尾から語る、あの頃と今」

語り手の表情・話し方などからも、当時の感情や様子が伝わります。
雰囲気や様子を記録するためのきっかけとして、足尾町時代の視聴覚ライブラリーとして残っている「昭和50年代に撮影された8ミリフィルム映像」を見ながらお話を伺いました。

昭和48年の足尾銅山閉山を経て、町が大きく変化した頃の記憶や、現在の足尾についてのお気持ちを教えていただいています。

制作

  • 日光市足尾行政センター地域振興・防災係
  • 日光市足尾地域おこし協力隊

撮影/編集:岡田翔

協力:川田勉・久保田行成・尾崎哲夫・谷進・武田聖司

1.「昭和54年度足尾町消防点検」「日光・足尾署消防署」-その1-

2.「昭和54年度足尾町消防点検」「日光・足尾署消防署」-その2-

3.「昭和54年度足尾町消防点検」「日光・足尾署消防署」-その3-

4.「栃の葉国体聖火リレー」-昭和55年10月8日-

5.「昭和56年足尾まつり」-昭和56年5月2・3日-

日本大学との取り組みについて

平成28年度~30年度まで、日本大学文理学部社会学科の好井裕明教授を中心とする研究チームが、「産業遺産の記憶と“生きられた”生活世界の社会学:足尾の生活文化史聞き取りから」という科学研究費基礎研究を行ってきました。

研究が始まった当初から、地域おこし協力隊の足尾地域生活史聞き取り事業と共同で、聞き取りを行っており、平成30年度『ごめんください、足尾のこと教えてください!その3~商店・映画館・芸者のこと~』を刊行するのと同時に、日本大学の研究チームは、『ごめんください、足尾のこと教えてください!―科研版―』を刊行しました。

これは、以前から関わってくださっているアドバイザーの方たちや地域おこし協力隊と日光市が連携し、聞き取り活動を通じ、足尾の歴史を学術的に研究する先駆的な取組として実施したものです。
活動へのご意見やご感想、情報提供などありましたら、お気軽にご連絡ください。

日本大学が発行した冊子は、下のリンクから読むことができます。
「ごめんください、足尾のこと教えてください!―科研版―」(PDF:37,149KB)